2014年2月1日(土) 晴
「桜ヶ丘交差点」を10:55スタート。二人旅。
【桜株十一面観世院菩薩の由来】 この尊像は昭和十一年十月二十三日深谷村秋祭と大和村小学校の運動会の帰途、当時もの珍しい自動三輪車にてこの桜株踏切にさいかかるや折から幕進し来たりし江の島行電車に接触し一大音響と共に三輪車もろともに十一名即死、二名が重傷と云う大惨事を巻き起こし、これを契期に部落の先輩諸氏が事故防止を呼びかけ設立運動を起し、翌昭和十二年有志の善意が高なり浄財の御喜捨により、当時綾瀬村報恩寺住職の御懇篤なる御教導仰いで十一名の尊き御霊の冥福を祈るために、十一面観世音菩薩像が踏切わきの此の地に安置されて二度とこのような事故を起さぬよう永遠に交通安全を願い、菩薩の御加護祈願し茲に尊像が設立致しました 桜ヶ丘自治会 |
「代官二丁目信号」の先で道は左にカーブして行くが、往時はこのまま「綾瀬大橋入口交差点」まで真っ直ぐの道だった。厚木飛行場が出来たときに分断されてしまったらしい。 旧道は「代官三丁目交差点」で右折して新道に合流する。 この交差点から右手は広い「引地川公園ゆとりの森」と「綾瀬スポーツ公園」になっている。 中原街道は、飛行場と公園の間を進み「綾瀬大橋入口交差点」で左に曲がって行く。 私達は公園内の側道に入り、スポーツ公園西端にある駐車場から街道に出た。出た場所は中原街道が「綾瀬大橋入口交差点」で左に曲がった少し先だった。 (左の写真はフェンス工事中の公園内から写した厚木飛行場で、右端にバイクが走っている道が中原街道である。) |
右の道標兼庚申塔下部の一部は折れてセメントで固定されていた。左側面に『南大山道 文化十一年十一月』、右側面に『西阿つぎ ○江戸道』と刻まれている。 中央の堅牢地神は慶應三年八月の建立。 左の石仏は損傷が激しかった。 堅牢地神は、釈迦成道の際に地から現れた仏法守護神で大地を司る神との事。 |
入口の両側に『南無妙法蓮華経』の髭題目碑が立っていて、本堂の左手には日蓮上人の銅像が建っている。 厚木飛行場では戦闘機の離着陸を見る事が出来なかったが、この辺りで着陸態勢に入っている戦闘機を間近に見た。やはり騒音はひどいものだった。 |
五輪塔石碑は宝暦九年、堅牢大地神は文政二年、庚申塔は萬延元年だった。 |
【御岳神社】 祭神は、櫛真知命で、火災・盗難よけの神とされています。 鳥居の右にある不動明王は、安政三年(1856)の造立です。 その手前には庚申塔があり、造立は天保九年(1838)で、銘文には「東 江戸道・南 ふしさハ(藤沢)道・西 大山道・北 ほしのや(星谷)道」という文字が刻まれています。 平成二年三月 綾瀬市教育委員会 星谷道は、ここから北西へ直線距離7.2Km、座間駅傍の星谷観音で知られる星谷寺(しょうこくじ)への道のこと。 (左の写真で、フェンスの中の左が不動明王で右が堅牢地神。この右後に庚申塔が建っている。) |
石碑の後にくくりつけられている卒塔婆には『南無妙法蓮華経為佐要坊塚」と書かれていた。 また、石碑の前には小さな駒形の説明板らしきものが括り付けられていたが完全にかすれて判別不能だった。 碑文もかすれ、板に隠されていることもあり読み取れなかった。 サイホウとは?? |
【中将姫】 中将姫は、奈良時代の右大臣藤原豊成公の娘で、幼くして母を失い、継母に育てられました。しかし、その美貌と秀でた才能から継母に嫉まれ、命を狙われ面で顔を隠す逃亡生活であった。その面は寿昌寺に預けられた後、用田の寒川神社へと納められたが盗難に遭い現存していない。 その後、姫は父と再会し一度は都に戻りましたが願いにより当麻寺へ入り、十七歳で中将法如として仏門に入り称賛浄土経一千巻の写経を達成した後、阿弥陀如来と観世音菩薩のお力の元に、百駄の蓮の茎より一夜にして一丈五尺(約四メートル四方)もの蓮糸曼荼羅を織り上げになりました。その後二十九歳を迎えられた中将法如は、光仁天皇の宝亀六年(775)三月十四日、諸仏の来迎を受けて、大往生を遂げられました。 |
この看板の所、右手に双体道祖神があり、その右横に崩れた古い五輪塔があった(左の写真)。 また、その左奥に地蔵堂もあった。 |
偶然通りかかったおじさんの説明によると、これらの石碑は元々この場所にあったのではなく移設されたものとのことで、以前はハイヤーの待機所だったらしい。何処から移設されたのかは聞きそびれてしまった。 左の写真で、右の石は発起人の名前が刻んだもの。 左の不動明王が乗っているのは大山道の道標で、かすれているが正面に『右大山道』と刻まれている様だ。右側面には『安永○年』。 真中の小さい道標も文字がかすれて『西座間村』は判るが、他の文字や側面の文字は判らなかった。 |
「宮原中央バス停」を過ぎた信号の左角、ブロック塀が切り込まれた所に双体道祖神が祀られている。向かいはコンビニの「ポプラ」。 道祖神の右後ろに五輪塔が見える。 |
その先「大蔵バス停」前左側の屋敷の庭には巨木が数本立ち並び、その隣に露木家の立派な屋敷門が現れる。 露木家の庭にも巨木が茂り、屋敷門の後ろには蔵が建っていた。 |